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小ネタその1 三面鏡少女がコスタリカ帝国を知った場合、 鏡の中の彼女達が狙われる事はあるのだろうか。 「本体が鏡に映って増えてるから本体死んだら終わりじゃない?」 「というわけで多分狙われるのは本体一人だけど死ぬのは皆一緒」 「一蓮托生ってやつよねー」 「というわけで死なないように頑張れあたし、応援だけはしてるぞー」 「ちなみにこの会話はフィクションであり、実際には関わってないし知らないからまだ狙わないで下さいねー」 「まだって何!? まだって!?」 「あたし達が鏡から出れるようになれば、身代わりぐらいはできるかもね」 「一人殺せば大丈夫なんでしょ?」 「じゃあ誰死ぬ?」 「あたしはやだー」 「あたしもパス」 「御免こうむりまーす」 「のーさんきゅー」 「じゃあ本体のあたしという事で」 「「「「「意義なーし」」」」」 「あたしが死んだら終わりなのにっ!?」 「痛いのも怖いのもパスー」 「鏡の中でだらだら暮らしたいでーす」 「死に顔伝える仕事があるのであたし自体が死んだら意味がありませーん」 「……あたし、ホントどうしてこんな都市伝説と契約しちゃったかなー」 * >「……あたし、ホントどうしてこんな都市伝説と契約しちゃったかなー」 鏡の中のも自分なんだから都市伝説よりも本体の方が問題なんじゃry 「痛いところを突かれたねー」 「いやホント、あたし達全員あたしだもんねー」 「好き放題生きてるとこんな風になるから真面目に生きれー」 「反面教師ってやつよねー、鏡だけに」 「上手い事言ったつもりかー!?」 鏡の中には自分達しかいないので他人に気を遣うという事を知らない奴らなのです 人付き合いを知ってる本体の少女は真っ当な人間だと弁明をさせていただきたいw 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
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男が歩く 其の度何かが消える 男が歩く 人が 動物が 木が 建物が 揺らぎ歪み消えていく 彼は一人の元人間 契約した都市伝説に飲み込まれた、元人間 「さぁ」 男が口を開く 彼が契約した都市伝説は誰もが知っている 人がある日忽然と消える謎の現象 「お前らも」 抗うことも、防ぐことすら出来ないそれを、人々は恐れこういった 「こちらへ来る時が来た」 『神隠し』、と 「単発もの」に戻る ページ最上部へ
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ロリコンシステム 01 男『まぁ、そーいうことだからよろしく。』 そう言って男は電話を切った。 傍から見ればどうということはない、よくある光景だ。 男『全く…人使い荒いんだよなぁ~』 そう言うと男は煙草に火を点けた。 男『ふぅ…どうせならもっと戦闘向きの都市伝説が良かったな。』 【思考盗聴システム】 これがこの男の契約した都市伝説である。 能力は指定した相手の思考を読む、意識への侵入、尚意識への侵入にはある程度の制約が発生する。 前ページ次ページ連載 - ロリコンシステム
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概要はこちら 参加キャラが仮装したした作品を投稿するだけのイベントです。 本編とは全く関係ない、番外編イベントです。 推奨期間は10~11月 それ以降に投稿されても構いません イラスト、落書き、漫画、文章等形式は問いません Twitter用推奨ハッシュタグ: #本都市ハロウィン #企画X本当にあった都市伝説
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真夜中の学校町。 紗江と紗奈は、組織の任務をしていた際に担当の黒服とはずいぶんと印象の違う他の黒服から忠告…というか、警告を受けた。 『………お前ら、A-No.666を、あんま信用すんな』 『あの野郎は、ロクな噂を聞かねぇ……実験材料にされる前に、とっとと「組織」と縁を切るか、どうにかして担当を替えてもらった方がいいだろうな』 …担当の黒服が変えられるといった話も初耳だった。 担当の黒服は、そんなこと一度も言ったことはなかった。 彼から教えられたのは、担当の命令は絶対だということと、なるべく一般人に見られない様にすることくらいだったから。 だから、彼女達は何も知らない。 『蝦蟇の油』等を始めとする治療系の都市伝説の存在も(今の所、大きな怪我もないのは幸いとしかいいようがない) 担当の黒服の素性も 自分たちが間接的に人殺しの手伝いをさせられている事も 彼の警告を受けて、改めて担当の黒服について考え直してみる。 「…ね、紗江ちゃん…あの黒服さんの言ってたことだけど、どう思う…?」 黒服の消えた暗闇を見つめながら、紗奈が不安そうに尋ねる。 「ん……私は、今の黒服さんが言ってた通り、担当の黒服さんのこと警戒しておいた方がいいと思うの… …担当の黒服さんの目…なんだか怖い時があるから…」 ―担当のA-No.666が、時々自分達を実験動物でも見るような目で見てくる時があった。 見間違いだと言い聞かせていたが、警告してきた黒服の「実験材料にされる前に」という不穏な言葉が耳から離れない。その言葉から察するに、担当の黒服は何か、非人道的な実験でもしているというのだろうか…? 「うん……それに捕縛か討伐の任務ばっかりで『都市伝説や契約者の保護』っていう任務なんて一度も言われてないもんね…」 スカウトしに来た時に、担当の黒服は 『私達と共に、悪事を働く都市伝説から罪なき人々を守ってはいただけませんか?』 と言っていた。 だが、その口調から予想していた『都市伝説や契約者の保護』といった任務は一向に与えられていなかった。 髪の伸びる黒服との出会いは、双子に担当の黒服への小さな不信感を抱かせた。 続く…?
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「この間、先生の弟さんに会いましたよ」 ………… ぶはっ!! 俺の言葉に、不良教師は盛大に珈琲を噴出した うわ、汚っ!? げほげほ、むせている不良教師に、白骨標本が慌ててハンカチを刺し伊達居る ついでに、噴出した珈琲の直撃を喰らった人体模型が、熱さに悶え転がっている 「どーしたの?」 不良教師の様子に、俺の膝の上に座っていた花子さんが首をかしげる げほ、と まだ少し咳き込みながら、不良教師は俺に言ってくる 「~~っあ、あいつと会ったのか!?」 「最初は、先生かと思って、声かけたんですけど」 そう、はじめはこの、不良教師かと思ったのだ ただ、声をかけてから…何か変だ、と思った いや、髪形と服装が違うな~とも思っていたが、仕事の時とそうじゃない時とで、違うだけか、と思ったのだが ……ただ 声をかけてから、気付いた 不良教師とは、何かが決定的に違う 雰囲気、と言うか、何と言うか 人を寄せ付けない雰囲気の不良教師の、その雰囲気はまとっていないのだが …だが、しかし 関わらない方がいい 本能的にそう思わせる何かを、そいつは纏っていた気がした 『…?あぁ、君、兄さんの教え子?』 にこにこと、そいつはそう言ってきて …その時点で、俺はようやく、不良教師に弟が居た事を、知ったのだ 「…あいつ、何か妙な事を言ってなかったか?」 珍しく、慌てているような、同様している様子の不良教師 …いつも、面倒くさそうな、だらけた態度の不良教師としては珍しい ちょっと、面白いかもしれない いつもと違うこの様子に、花子さんも首を傾げてるし 「先生の学校での様子とか、生徒の間での評価とか聞かれましたけど?」 「…答えたのか?」 「断ったらヤバそうな予感がビンビンきたんで。包み隠さず全部」 きっぱり、言い切る 元・虐められっこの勘を舐めるなよ その手の勘は働くんだよ、自分でも嫌なくらいに …俺の言葉に、不良教師は頭痛でも感じているように、額に手をやった 「……アレには、関わらない方がいいぞ。出来る限り」 「みー?弟さんの事、嫌いなの?」 かっくん 首をかしげた花子さんの言葉に、不良教師は複雑そうな表情を浮かべた …嫌いではないのだろう、多分 ただ、扱いに困っている、と言うか そんな雰囲気を感じる 「…まぁ、いいんじゃないですか?嫌われるよりは」 「いっそ嫌われた方がマシなんじゃないか?という重い想いをぶつけられた経験がお前にあるか?」 「ないです。だからわかりません」 もふもふ、花子さんの頭を撫でてやりつつ、俺は言い切る そんな重い愛なんざ、受けたことない 妹は、昔から生意気で慕われた記憶はないし(※) 両親からは、まぁ愛されなかった訳じゃないが、世間一般程度の愛情しか受けていない いや、それでも、小学生のころ、俺が苛められていた事に気付いたら、虐めていた相手の家に乗り込んで… ……… …………… 「ど、どーしたの?けーやくしゃ!急につらいこと思い出したみたいな顔して!?」 「……いや、まぁ、あれだ。思い出したくない記憶と言うか何と言うか。 あの家族は、果たしてあの後どうなったんだろうか。 引っ越した地で無事にやっているだろうかと言うかトラウマになってないだろうかと言うか」 「何があった、お前の過去」 聞くな、不良教師 これ以上俺に思い出させるな 悪い両親ではないし、過剰な愛を俺や妹に注いできている訳ではない ただちょっと、うん、まぁ………うん 『遠い目をしはりましたで』 『な、何かあったのでしょうか…』 珈琲の熱さから脱出した人体模型と、珈琲を吹き終えた白骨標本が首を傾げてきた …そして、白骨標本は困ったように、珈琲塗れになった「それ」を摘み上げた …それは、20ドル札 ある都市伝説の「核」だったのだが… …あ~… 「どうすんですか、先生。それ」 「どうしようか」 見事に珈琲塗れ 果たして、この状態になっても、まだこれは都市伝説の核であるのだろうか? 20ドル札には、某大事件が予言されていた そんな、都市伝説 しかし、その都市伝説は、最早「過ぎた事である」 その痛ましい事件が既に起きてしまった以上、その都市伝説は陰謀説と絡むことこそあれど、最早意味が無い もう、予言した事は実現されたのだから …だが、もし この都市伝説が、誰かと契約したら? もし、それが新たな事件を予言するものになったら? それを防ぐ為に、俺たちはその「核」を探した そして、運良く見つけたのが…今、まさに珈琲まみれになっている20ドル札だ …うん、その この20ドル札を、特定の折り方をすると…某事件を予感させるような絵柄が現れる そんな感じなんだが… 「茶色くなっちゃって、何も見えないね」 花子さんの言うとおり うん、何と言うか …多分、人間と契約したら、現れる絵柄が変わるとか、そんな感じにあったんだろうなぁ でも…うん 珈琲塗れだし これ、もう無理だろ、色々と 「…どうします?マジで」 不良教師に、改めて尋ねる ふむ、と不良教師は、白骨標本が淹れ直したコーヒーを口にして… ………ぽん 花子さんの肩を、軽く叩いてきた 「任せたぞ、嬢ちゃん」 「うみゅ?」 「くぉら、待てや不良教師」 おいこら 花子さんに押し付けんな!? 俺のツッコミを無視して、不良教師は続ける 「花子さんがトイレに流せば、問題ないだろ。 確か、トイレに流した相手はもう、出てこないんだろ?」 「うん、出てこないよー」 「そうか、ならば問題ない。流してしまえ」 「こら」 ゴラァアアアアアアア!? 押し付けるなよ! だから、花子さんに押し付けるなよ!! が、しかし、花子さんはとっても素直でいい子だから 不良教師の言葉に、にっぱり笑って 「うん、わかった、流す!」 と、元気に答えてしまった …あぁあ、花子さんや わかっているのか? ぶっちゃけ、面倒だから押し付けられただけだぞ? 「よしよし、嬢ちゃんはいい子だな」 「えへへ~」 もふもふ 花子さんの頭を撫で続ける不良教師 …何かムカついたので、俺はその手を押しのけて、花子さんの頭を撫でたのだった …この日 世界中を震撼させた事件に関する都市伝説は…小さな島国の、とある学校にて、二度と戻ってこられないトイレへと流された 果たして、それによって、その都市伝説は消滅したのか? それは、誰にもわからない 都市伝説は誰かに語られ続ける限り、また生まれるものなのだから fin ※…本当はちゃんと慕われている。ただし、彼は気付いていない 前ページ次ページ連載 - 花子さんと契約した男の話
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これは、少し昔の話 まだ、「首塚」組織が出来る前の話…… 「ん……------」 目の前で酩酊状態の少年を前に、店主はほくそえんだ 本人は高校生だ…と言い張っていたが、まだ中学生だろう 年齢を偽ってバイトの面接に来た時点で、訳アリに決まっている だから…たとえ、この少年が行方不明になったとしても、周囲はさほど騒ぎ立てないだろう いや、騒ぎ立てたところで、彼はそれを問題とはしないのだが -----ねぇ、知ってる? あのお店のバイトの子って、しょっちゅう入れ替わるでしょ? あれって、どっかの国に売られてるからなんだって どうして売られるかって? そりゃあ、エッチなお仕事につかされるためらしいよ? 面接の時点で、既に選別されるんだって そこで選ばれると…売られちゃうんだって そんな噂があった そんな都市伝説があった 店主は、その都市伝説と契約していた …いや、そもそも、彼には「契約した」と言う自覚はない 自覚などないままに、彼はその仕事を行っていた 面接にきた、主に女性を相手に、水に能力で作り出した特殊な液体を混ぜて飲ませ、今のこの少年のような状態にして そして、じっくり、じっくりと選別して 売り物になりそうだったら、売り払う その相手がどうなるのか、彼は知らないし興味がない ただ、対象の初物を得られるのが楽しくて、彼はそれを続けていた 彼は気付いていない 無意識に都市伝説と契約してしまった時点で、彼は既に都市伝説に飲み込まれかけていた 彼の器は、あまりにも小さかったのだ 都市伝説を受け入れる器が、あまりにも小さすぎた だから、すぐに飲み込まれかけてしまった 既に彼は、彼自身が半ば都市伝説となりかけている 「…さぁて、男相手は久々だが…」 相手は、まだ中学生だ …この年頃で、まさか後ろの経験なんぞある訳ないだろう あったらむしろ驚く その手の才能が、あるかどうか じっくりと、選別させてもらおうか 「------んん」 するり シャツの下に、手を滑り込ませる 少年特有のきめ細やかな肌の感触を堪能しようと…… 「---そこまでです」 「っ!?」 駆けられた声に、慌てて振り返る 彼の能力が発動し、誰も入り込めないはずの部屋 …その部屋の入り口に、何時の間にか、黒服の男が立っていた 彼に銃を向け、静かに告げてくる 「…その少年から、離れなさい」 「っく……「組織」か!?」 都市伝説の知識などほぼないはずの彼であったが、なぜか「組織」の事は知っていた その理由を、彼は知らない 彼の以前にこの都市伝説と契約し、「組織」に消された人間がいるなど…そんな事実を、彼は知る良しもないし だからこそ、その知識を自分が受け継いでいるのだ、と言う事実など知らない ただ、彼がいますべき事は あの黒服を、どうにかする事だ 幸い、ひょろりとした体格で弱そうだ 不意さえ打つ事ができれば… そう考えて、彼はそれを発生させた 己の体から、人間だけではなく、都市伝説相手すら効果のある薬を生み出す それが、彼の力 薬の効果は、彼の思いのままに作り上げられる 睡眠薬なり媚薬なり、毒殺できるような薬こそ作れないが、他人を思いのままにできる薬を作り出せる その、応用だ 体内で睡眠薬を合成し、彼は体中から発生させる 霧状になったそれは、部屋を包み込み… ----しかし、黒服に、変化はない 「…対策を打たずに来るとお思いますか?」 「っち……」 眠らせてやろうと思ったのだが…中和剤か何かでも飲んできたか!? 薬が効かないとなると、不味い あの銃で一発でも撃たれたら、彼は死ねる 彼自身の肉体は、強化などされていないのだから 「…く、くそっ!」 少年は惜しいが、仕方ない 彼は急いで部屋の奥へと走り、隠し扉の奥へと逃げ込んだ そのまま、外へと…… 「おぉっと、残念」 ……しゅるんっ 何かが、彼に巻きついた 「逃走経路はとっくに把握済みなんだわ、これは」 先程の黒服の声よりは、幾分かは感情豊かな声が…まるで死刑宣告のように、彼に突きつけられた 「大丈夫ですか?しっかりしてください」 「……ん」 …駄目だ 睡眠薬の類でも、摂取させられたようだ 意識が定まっていないのだろう、ぼんやりとしていて…こちらの声も、聞こえているかどうか 黒服は、すぐに「ユニコーンの角の粉末」を鞄から取り出した 少年に、飲ませようとするが… 「………」 …口を、空けてくれない 水は…コップに入ってる分は問題外だ。鞄にミネラルウォーターが入っているから、それを使えばいい ただ、どちらにせよ口をあけてくれない事には… 「…仕方ありませんね」 強引にでも、飲ませなければ そう考えながら、黒服はミネラルウォーターのペットボトルを、あけた 「悪いねぇ、お前さんに恨みはないんだけどよ……むしろ、女の子相手にエロエロする。それに関しては羨ましいと思うよ」 しゅるしゅるしゅるしゅる その黒服の伸びる髪が、店主を束縛する 全身を髪の毛で覆われ、店主は苦しそうにもがき苦しんでいた …それだけ、ではない 全身を締め付けられ、呼吸など最早できていないはずだ 「でも、まぁ、こっちは黒服成り立てでよ……上の信頼を得なきゃいけないだわ、これが」 困ったように笑いながら、黒服はそう言って …そして、残酷に言い切った 「だから、悪いけど死んでくれや。俺が上から信頼を得るために」 ぶちんっ!! 店主の首を、髪で引きちぎる ぽい、と、なるでボールのように投げられたそれは、壁にぶつかり、ごろん、と床を転がった 「うっし、終わりー!」 ぐぐぅ、と背伸びする黒服 とてもじゃないが、たった今、人殺しをしたようには見えない …と、携帯が着信を告げて、黒服はすぐに応対した 「あ、はいはい……あぁ、始末したぞ………ん?あぁ、被害者がいたのか……まぁ、未遂かどうかは割りとどうでもい…あ~、わかったわかった。そう責めないでくれよ。とりあえず、そいつ、送ってやるのな?……わかった」 …やれやれ なんとも、優しい同僚がいたものだ 黒服に優しさなど、必要なのか? …この黒服には、その必要性がわからない 「ま、いいか」 後始末は任せられた ……すなわち! 「店のどこかにいるかもしれない、囚われのおねーちゃんたちの扱いは俺に任せられた、という事だな!!」 しゅるしゅるしゅるしゅるしゅる!!! 物凄い勢いで、髪を伸ばし この黒服はスキップなどしつつ、店内へと入っていったのだった 「………あれ?」 「あぁ、目が覚めましたか?」 少年を背負って、店を出た …薬の効果が切れたのだろう 少年が、意識を取り戻した 「…あれ…俺…」 「あまり、無理に喋らなくてもいいですよ…とにかく、家に送りますから」 「家………嫌だ……」 ふるふると 少年は、小さく首を振る 「…あんな所……もう、戻らねぇ…」 ……また、家出だろうか? 一瞬、そう考えたのだが…少年の声から感じられたのは、「家には絶対に帰らない」と言う、はっきりとした強い意志 今までの家出とは、明らかに違う もう二度と、家には戻らない…あの両親に対する、はっきりとした拒絶を感じ取れた 「…それでは、どちらにお帰りになられるので?」 「…………」 …返事はない ほぼ無計画で家を飛び出したのだろう 全く、困ったものだ ……しかし、少年の考えもわからなくはない あの家は…この少年には、酷すぎる環境だから 「わかりました、今夜は、ホテルに送りますから…家から、私物は持ち出しているのですか?」 「…きょーかしょとか、着替えとかは……ダチの家に…」 「わかりました。明日、その友人に連絡するのですよ?」 わかった、とそう頷いてきて 少年はこてん……と、力尽きて、寝息を立て始めた 小さく、ため息をつく この少年は、まだ中学3年 生活費を稼ぐ為に、アルバイトをしようとしたのだろうが… …あぁ言う都市伝説に引っかかってしまうようでは、危ない せめて、安全なアルバイト先を見極められるようになるまでは、自分が援助してやらないと 黒服はそう考えながら、少年を背負い、夜の街を歩き続けたのだった fin 前ページ次ページ連載 - 首塚
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あぁ、もう、羨ましいこった 都市伝説の癖に、人間と仲良しこよしな奴のこの多い事多い事 いや、契約してるんなら、まだいいんだよ 同僚の過労死候補の黒服と契約者二人とか、Tさんとか言う奴とその契約者とかな? そこら辺はいいんだよ、まだ …契約してもしてない癖に 人間と、仲良したぁね 羨ましいこったよ、まったく 都市伝説なんてのは、所詮化け物だ 人間とは違う生き物、人間から畏怖されるもんだろ? なのに、どうしてあんなに仲良しさんでいられるんだか まったく、羨ましい限りだよ、どんな手段使ったんだ? 俺だって そうやって、いたかったよ 彼女と、そうしていたかった そうできるんじゃないか、と信じていたさ 何もわからないままに、俺は何時の間にか都市伝説と契約していた しかも、俺の性格やらなにやらの関係で、ほぼ制御不能ときたもんだ 山ごもりしても何しても、俺の能力はいつまでたっても制御できずに そうしているうちに…俺は、都市伝説に飲み込まれた 「組織」とか言う存在の黒服に、なっちまったわけだ まぁ、それでもある程度記憶は残ってたし、思考パターンが変わった訳でもない …だから この姿で、彼女に会ってみたのだ この能力の事も素直に話そうとそう思った 大丈夫だ きっと、彼女なら受け入れてくれる …そう、勝手に思い込んでいた 「-------化け物!!」 彼女から浴びせられたのは、罵声 拒絶の言葉 変わった俺の姿を見て、俺の能力を見て 彼女は俺を化け物と罵って 気がついた時 目の前から、彼女の姿は、消えていた 代わりにそこにあったのは、血溜まり、肉片 そして、俺は返り血塗れで 考えなくても、わかった 俺は、彼女を殺してしまったのだ あの瞬間に、俺の心は壊れたのだろう 俺は狂ったのだろう そうして、俺は狂ったままだ 誰を殺そうが、心が動く事はない その癖して、エロい事にはちゃんと反応する まったくもって、壊れきってるじゃねぇか そうだ 俺は、身も心も化け物に成り果てたのだ もう二度と、人間になんざ戻れない ただの………化け物だ だからこそ 俺は、多分あいつらが羨ましいのだ 化け物の癖に、人間と仲良しさんでいやがる連中が 羨ましくて、憎らしいのだろう もう二度と戻れぬ、人間の頃の記憶を 彼女との、幸せな未来を夢見ていた頃の記憶を 嫌でも、思い出してしまうから fin 前ページ次ページ連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者
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うーうーうー♪ 少年は、ご機嫌に鼻歌を歌っている 俺はこいつの歩く速度に合わせて、ぶらぶらと歩いていた 将門様の下へ報告に向かう途中、たまたま顔を合わせたのだ 将門様に会いに行くと言ったら、自分も行く!と言って聞かなかった まぁ、いいだろう こいつ、なんだか将門様に気に入られているみたいだし うーうーうー♪ 少年は、ご機嫌に、ご機嫌に、歌っていたが 「……うー?」 …ふと その歌が止まった 「どうした?」 「うー……不吉。不吉の気配。うーうー」 「不吉?」 …他の都市伝説が それも、俺たちに友好的ではない都市伝説が、接近しているのか? こいつは、どうにも霊感的なものが強いらしい 契約した都市伝説の能力とは関係なく、都市伝説の気配を感じ取る事がある (…まずいな) こいつには、戦闘能力はない もし戦闘能力があったとしても、こんな子供を戦わせるなんて嫌である …きっと、あいつだって、そんな事は嫌がるだろうし 何とか、こいつを護りながら戦わないと 「…おびき出すぞ」 「うー!」 人通りの少ない路地へと、足を向ける てちてち、こいつもそれについてきて 「うー!ステーキのおにーちゃん、これあげる!」 「ん?…あぁ、ありがとうな」 渡されたのは、幸せの眉毛コアラ 見つけた者に、食べた者に、ささやかな幸運を 一種の保険でもあるそれを、口に放り込んだ ほのかな甘味が広がる 「……うー…不吉。近い、近い……うーうー!」 っと、こいつは、ますます、警戒しだした …相手の能力の影響下に入ったか? いつ、相手が仕掛けてきてもいいよう、警戒する 毎度思うが、俺の能力は不意打ち相手にはどうにも相性が悪い 発動まで、時間がかかりすぎるのだ 相手の肌がいい具合にこんがり焼けたら…そこからが、本格的な攻撃なのだから こちらから不意打ちする分には効果的なのだが、相手から仕掛けられるのは苦手だ いっそ、他の都市伝説とも契約しちまうかなぁ… …いやいやいや それをやると、都市伝説に飲み込まれやすくなるから駄目だ、と言われている 特に、同じようなタイプの都市伝説ならいざ知らず、まったくタイプの違う都市伝説との多重契約は危険だ、とあいつに釘を押されていた …それは、最後の手段なのだ ………それに……… ……と、その時 俺の隣にいた少年の姿が、消えた 「-----っ!?」 代わりに現れたのは、男 その手に、鉈を持ち…振りかぶった、体勢で こちらに向かって、鉈を振りぬいてくる! 「っと!?」 何とか屈んで、その攻撃をかわした ……っぶな!? あんなもんで切りかかられたら、流石に死ねるぞ!? どう考えても、敵意あり、殺意あり 敵とみなして、問題ないだろう と、言うより …少年はどこに消えた!? 少年を探そうとすると、男が、今度は鉈を脳天に向かって振り下ろしてきて っが、と 俺は、何とかそれを白刃取りして防いだ 「なん……なんだよ……手前は……ッ」 頭カチ割られた死体なんて、そんなジェイソンに殺されたような死体になるのは御免だっ! こちとら、高校の頃からしょっちゅう喧嘩に巻き込まれてきた 鉄パイプやら何やら、色々と頭上に振り下ろされた経験があるのだ これくらい、防いでやらぁ! ……まぁ、一部は幸せの眉毛コアラの効果のお陰もありそうだが ちらり、視界の隅に少年の姿が見えた …良かった、無事なようだ てちてちと、慌ててこちらに駆け寄ってきている …それなら 巻き込まない為にも、さっさと終わらせるべきだ! 男は、懐から何か取り出そうとしていた 予備の武器があるのだろう そんなもん、使わせるかっ! 能力を発動する 対象は、男ではなく…俺が触れている、鉈 別に、対象が人間である必要はない 生物・無生物に問わず、俺が意識すれば、熱する事ができる この大きさの鉈なら、さほど時間はかからない! 俺が触れている事によって、鉈が熱されていく速度は格段に早まる 熱による痛みを感じたのだろう、男が鉈から手を離して飛びのいた じゅう、と金属部分が溶けてきた鉈を投げ捨てる 刃の部分が溶け始めていたから、あれはもう使えないだろう てちてちてち 駆け寄ってきた少年は、俺の背後に隠れた そうだ、これでいい この男に他に味方がいないとも限らない こいつが怪我したら大変だ 「さぁて……形勢逆転だな。覚悟はいいか?」 この男から攻撃してきたのだ 正当防衛というやつである なんら問題はあるまい しかし、男は素早く身を翻し、大通りに向かって走り出した 「っ逃がすか!」 その後ろ姿を、慌てて追いかける …こっちの方がスピードはある 追いつける! ピタリ、男は足を止めた 観念したか、それとも、反撃でもしてくるつもりか? 反撃の隙など、与えるものか 能力を発動しようと、男を睨みつけた瞬間… 「え?」 「へ?」 ……んなっ!? 男の姿は、なぜか買い物袋をたっぷりと持ったおばさんと入れ替わっていた …相手の能力か!? 急いで、そのおばさんから飛びのき、路地に戻る 関係のない人間を巻き込む戦闘なんざ御免だ 「うー?逃げられた?」 「あぁ……くそっ、どう言う能力なんだよ、あのおっさん!?」 「うー……逢魔ヶ刻…うーうー!」 「逢魔ヶ刻?……入れ替わりかよ!?」 タチの悪い能力め! じっと見上げてくる少年に、苦笑した 「カッコ悪いとこ見せちまったな」 「うー!そんな事ない!ステーキのおにーちゃんカッコ良く戦った!うーうー!」 白刃取りー!と真似してくる少年 …勘弁してくれ 照れ隠しに、わしゃわしゃこいつの頭を撫でてやる 「…に、しても、だ。あのおっさんはこっちを襲ってきた訳で…俺達の敵だよな?」 「うー!敵!将門様の敵ー!うーうーうー!」 そう、敵だ 俺達「首塚」組織に、敵対の意思ありと見ていいだろう あの男の事も、将門様に報告しないと そうだ、あいつにも話しておこう 「組織」の人間だったなら、何か話してくれるかもしれないし もしそうじゃなかったら、無差別に能力者を襲う危険な奴がいる、と警告できる あいつの力になれるかもしれないじゃないか そう考えると、少し嬉しくなって 俺は、少年の手を引いて、将門様の下へ急いだのだった 終 前ページ次ページ連載 - 首塚
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合わせ鏡のアクマ 12 「ネックと」 「RBの」 「「「ラジオde都市伝説ー!!」」」 「司会はいつもどおりネックおばさんと」 「・・・おっと、睡魔と戦いを繰り広げているRBがお送りする」 「RBさん、寝ないんですか?」 「ネックこそまばたきの回数が多いぞ。今回はさっさと終わらせるぞ」 「えー、P.N.『アイス大好き!』さんからの要望。 『姫さん一家の情報がほしい!』・・・あー、そういえば主要キャラの1人と2体以外はまだだっけ?」 「うむ、さっさと説明して終わろうじゃないか」 「はーい、では今から読み上げますかね」 * 姫さん 高校1年生、女。学年1の美少女であだ名は『姫』。けっこう自尊心が高い。 家族と暮らしている。一人っ子。家族から愛されてるけど、最近はちょっとうとましい。 成績優秀で身体能力も男顔負け。おまけに美人ってどこの完璧超人ですか? 未確認情報だけど契約者のこと気にしてるらしい。友達以上恋人未満? 姫さんのお父さん 娘を愛するあまり変な方向に向かってしまったお父さん。部長職とかそんな感じ。 身長も低いし童顔だ。でもはっきり大人だって分かるオーラが出てる。 あと貧弱オーラも出てるけど実は足が速い。でもケンカとか格闘技がからっきし。 契約者のことを「こんな子が娘の彼氏なら・・・」って思ってる。つまり合格ラインです、親公認です。 都市伝説とか知らないけど、娘が気にしてるから調べ始めるんじゃないかな・・・。 姫さんのお母さん 本編未登場だけど設定はあるので紹介されているお母さん。 働く女性、しかも上司系の職ついてるので収入も多いです。この両親のおかげで家は裕福なんですね。 夫とは対照的に長身、あと美人。ケンカは・・・しないよ?娘の格闘技術は独学です。 両親共働きだけど、娘へ愛情はたっぷり注いできた。夫ほどじゃないけど娘には恋を経験してもらいたいと思っている。 ※この設定はまだ編集中です。後から改変される恐れがあります。 * 「・・・だ、そうよ」 「眠いな・・・ああ、では終わろうか」 「「「ラジオde都市伝説、また次回をお楽しみに~」」」 「さて、メッセージが届いてます。 『見てるだけじゃつまらないぞ、連載とか気にせずみんなもっとバンバン書くんだ!』 だ、そうです。つまり見てる人も書けと。まとめる量が増えるでしょうに・・・ それではラジオde都市伝説、また放送できる日まで・・・・」 前ページ次ページ連載 - 合わせ鏡のアクマ